一部の病院を除いて高齢の患者さんがいない病院はほとんどありませんが、院長が以前在籍していた国立長寿医療センターでは、よりよい高齢者医療をめざし、高齢者に特有の問題に適切に対応する方策を日ごろから探っています。 高齢者の多くは複数の病気あり、処方されている内服薬もどうしても多くなりがちです。すべての病気を完全に治してしまうことができればよいのですが、慢性の病気も多く、上手に付き合っていかなければならない病気もたくさんあります。
一方の病気の治療が別の病気の治療の妨げになることも多く、どの病気を優先するべきかを考え、必要な内服薬の優先順位も変えていなかければなりません。患者さんの寿命だけを優先するのではなく、日常生活の質も含め、全体のバランスを考えて治療を選ぶ必要があります。また病気の治療だけではなく、足腰が弱い、一人でお金の計算ができないなど、生活機能の低下についても注意をしなければ、普段どおりの生活を続けてゆくことはできません。高齢者総合内科では、高齢の患者さんの困りごとを、広い目で見守り、適切な援助をしてゆきます。このほか、介護保険を利用する際に必要な介護保険主治医意見書の相談や、介護についての相談も受け付けております。
このような症状やお悩みがあるときは、ご相談ください
- 体調不良であるが、原因がよくわからない
- 複数の診療科への通院がたいへん
- 処方されている内服薬が多い
- 介護についての相談 など